【徹底調査】塾講師バイトってブラックなの?本当の実態とは

塾講師のアルバイトはよくブラックバイトの温床と言われます。ブラックバイトの実態はどうなっているのでしょうか。塾講師としての勤務経験と、学習塾を運営した経験を持つ筆者が、徹底検証してみました。

まずは、ブラックバイトの定義から

そもそも「ブラック」の定義とはなんでしょうか。一般的にブラック企業とは、以下の項目のいくつかに該当する企業を指します。

  1. 従業員の意図に反した長時間労働
  2. 休日が極端に少ない
  3. 自由に休日を作ることができない
  4. 大量採用・大量離職が繰り返されている
  5. 長く働いている、また実績を残しても時間給に反映されない
  6. ハラスメントの横行
  7. ノルマなどが課されており、到達できない場合には罰則に近いものがある
  8. 労働基準法が守られていない

このような項目がブラック企業の特徴と言えます。

塾業界のブラックな仕事内容とは?

塾業界がブラックと言われる第一の理由は時間外労働にあたる時間が多いという点です。

例えば、

  • 授業準備の時間
  • 予習の時間
  • 報告会やミーティングの時間

これらの時間が給料には加算されない場合が多いという点があげられます。実際にこの点に焦点を当てて、ニュースに取り上げられるなど、この点がきっかけで世間一般にも「塾業界はブラックだ」という共通認識が広がったといっても過言ではありません。つまり、塾講師=時給が高いというイメージが取り上げられがちですが、時間外労働が多い分、実働時間を考えると、時間給が安くなる…という指摘もあります。

そして次点で、シフトの融通のきかなさが挙げられます。例えば、個別指導の塾などでは、担当制を採用している塾があり、その担当の生徒に合わせて出勤しなければならない場合が多く、休暇を取りづらいという点があります。個別指導の塾講師は、担任制をとっているところが多いです。

そのため、指定した講師に教えてもらえるという点を売りにしているので、なかなか休ませてもらえないということです。さらにアルバイトのほとんどが大学生であるこの業界は、大学の試験期間や卒業シーズンにも休暇の奪い合いになることが多いようです。

保護者との連絡が業務内容にあるかどうか

受け持つのは生徒だけなのか、もしくはその面談まで対応する必要があるのか…というのも確認しておきましょう。保護者対応まで必要な場合はブラックの可能性アリです。

「保護者対応あり」はどこまで対応する必要があるのか

アルバイトの講師は、基本的に生徒の「担当」しなければならないです。この場合特定の生徒を担当し続けることを指します。「担当」となった場合、まれに保護者対応まで任されることがあります。この保護者対応が実に様々で、場合によってはブラックとなることがあります

具体的にいうと、成績相談授業の進捗報告などを求められれば伝えなければいけませんし、万が一クレームが発生した場合、授業内のクレームであれば対応しなければなりません。もちろんたった一人で対応ということは少ないですが、教室長など、責任者とともに対応し、その後、教室長から叱責を受ける可能性もあります。授業の内容ならまだしも、

  • 「クーラーの調整が悪いせいで、体調を崩した」
  • 「息子に色目を使っている」
  • 「中学生にふさわしくないことを教えている」

などなどクレームというのは千差万別です。その対応の一端を任されるとなると、アルバイトと言えどその心労は図りえないものとなるでしょう。

よくわからない研修があるかどうか

塾講師がブラックと言われる中には「研修」の存在も多く取り上げられます。募集要項を見てみると、各種の「研修」(指導に関する研修だけではない)の存在を確認することができます。「研修」があること自体は、ブラックではありません。

確かに生徒の指導や保護者の対応は多少の教養は必要ですので、「研修」をする必要性は理解できます。ブラック塾で働かないために、「研修」の中身に気を付ける必要があります。研修というと、あたかも指導研修があったり…と想像するかもしれませんが、塾によっては授業とはまるで関係のないような研修を受けさせられる可能性があります。

  • マナー研修
  • プレゼン研修

などがその例です。さらに授業に関係のある研修でも、主力講師の授業見学や、土日出勤での講習会などが主であり、その間の時給は発生しないなどプライベートまで侵入してくるような場合もあるようです。本当に実のある研修であればよいのですが、研修の名目という名の労働という可能性もあるので、「研修」という言葉には気を付けておくとよいでしょう。

自分のスキルアップという美しい謳い文句のもと、よくわからない研修が横行し、アルバイトをブラック化させている塾があるのは事実です。募集要項を見て、強制的な研修の有無は最低限確認しておきましょう。

まとめ

塾業界がブラックと言われる理由について分かっていただけましたか。ただし、塾業界全てがブラックということではありませんというよりは、大部分が雇用形態でアルバイトを雇っており、雇う側・雇われる側の相互で納得し合いながら働いています。

一部のおかしな塾の影響で、塾業界=ブラックという風潮が広まってしまったので、しっかりと募集要項を調べ、見極めれば回避することは可能ですので、悲観することはありません。ブラックバイトの見極める方法についてはこちらの記事がおすすめです

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