塾講師のアルバイトを始めるには、まず採用面接を突破しなければなりません。塾側の採用面接の狙いを踏まえた、受かる志望動機をご紹介します。そのためには、まず相手が、私たちに何を求めているのかから考えていく必要があります。
目次
なぜ採用面接を行うの?
そもそもなぜ採用面接を行うのかというと「塾講師が生徒に提供するサービスの1つ」として先生の質が重要な意味を持つためです。つまり、塾講師の質がその塾のサービスの質であると言えるのです。
生徒に提供できる「いい人材」が欲しい
そのため、印象が良く、規則や時間を守って働いてくれる先生を採用したいと思うのは塾にとって当然の発想でしょう。
とはいえ、やみくもには採用できない
また、求人広告などを利用した場合、1人先生を採用するにあたり約5万円〜10万円のコストと準備や問い合わせ対応によって4〜5時間の時間的コストがかかります。また、採用後も月にお給料、つまり人件費として毎月約3〜10万円を支払う計算がたちます。
塾の運営側は、本部から教室ごとに「1ヶ月にかけられる人件費は◯万円」というように予算決められています。このコストに見合った先生を採用するため、逆に言えばコストに見合わない人材を採用しないためにも採用面接は欠かせないのです。
なぜ志望動機を答えないといけないの?
では、採用面接の際に志望動機を問うのはどのような目的があるのでしょうか。志望動機から確認したいのは、「教育への興味」と「コミュニケーション能力を向上させる意欲」があるかということです。
教員免許を持っていなくても大丈夫
しかし、塾では教員免許を持っていない先生が多く働いているため、教育関連の学部を専攻していなくても、問題ありません。というか、95%の塾講師は教員免許を持っていません。教育学部ではない人でも安心してください。では、ここから「受かる志望動機」について具体的に述べていきたいと思います。「将来的に、教育業界へ進む人」と「進まない人」の2パターンに別れます。
教育業界へ進む人の志望動機例
例1:大学卒業後、教師を目指しているため
教育学部で学んでおり、卒業後に教師になるつもりの人であれば、生徒と触れ合う機会を増やし、教える経験を積みたいという志望動機を話すと良いでしょう。集団授業を行う塾であれば、教え方を学ぶことがきますし、個別授業を行う塾であれば、生徒との一人一人の生徒との接し方を学ぶことができます。
例2:学生時代に教わった塾講師に憧れているため
学生時代に塾に通い、定期テストや大学入試の勉強を塾講師に見てもらっていたという人も多いことでしょう。学校ではわからなかった内容も、塾講師に教わったことで理解できたという経験がある人は、教える立場になった時に、生徒に親身になって教えることができます。そのため、塾としても採用しやすい志望動機と言えます。
この2つの例はいわゆる「優等生」と呼ばれるようなまっとうな志望動機です。しかし、教員免許と関わりがない人が95%なわけですから、大半の場合、ここからの例が大切になります。
教育業界へ進まない人の志望動機例
例1:人に対して物事を上手く伝え、的確に理解できるようになりたい。
私は将来的に、教員になろうとは思っていません。一般企業に就職し、ビジネスマンになる予定です。そこで、大切になる力が「人に伝える力」と「人の意図とくみ取る力」だと思います。そのため、マンツーマンでこの能力をつけることができるバイトが塾講師だと思い、今回応募させて頂きました。
こちらの志望動機であれば、万人が利用することができるでしょう。もちろん、このまま志望動機を使うこと必要はないですし、このまま使っても本音ではありません。あくまでも、この志望動機の「エッセンス」を理解するようにしてください。
これを忘れたら一発でアウト!
最後に、志望動機を言うときに気をつけなければいけないポイントをお伝えします。それは、「なぜ、ここに応募したのか?」という理由です。上記の志望動機だと、「なるほど。でも、それってうちじゃなくてもよくない?」と疑問に思われてしまいます。そのため、もう1歩、深い理由付けをする必要があります。
もう1歩踏み込んだ理由を
- もともと通っていた塾だから
- 新しい指導方法を利用している塾だから
- 地域密着型の塾でより生徒と親密になれそうだから
- 大手塾のため、数多くの生徒と関わることができそうだから
上記のような理由を述べると、「ああ、その理由ならうちに応募するよね」と腑に落ちることができます。このポイントを必ず忘れないようにしてください。
NGな志望動機の例
一方で、志望動機として挙げるべきではないものもあります。塾講師のアルバイトは、時給が比較的高めではありますが、金銭目的となると良い印象は与えません。また、学業との両立がしやすいから。子供が好きだからといった自分都合の志望動機もあまり良い印象は与えられないため、避けたほうが良いでしょう。
質の高い講師を採用したいと考えている塾の立場を考えて、塾に採用するメリットを感じさせる志望動機であれば、採用面接を突破できる可能性が高まります。面接前にしっかり志望動機をまとめて面接に挑んでください。
参考リンク
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