今回は、家庭教師バイトとして働く人が「学校に馴染めない生徒への教え方のコツ」を2つお伝えしようと思います。まず、家庭教師をお願いする家庭は大きく分けて2パターンです。
- 「頭が良すぎて、集団授業では物足りない」
- 「色々あって集団授業に参加できない」
というパターンです。99%は後者です。筆者が担当した生徒も、いわゆる登校拒否生徒でした。
目次
絶対的に有効な指導方法は存在しない
ポイントを説明する前に、一つだけ重要な事をお伝えしておきます。学校に馴染めない生徒を持った場合、唯一絶対の指導法なんてありません。あなたが生徒と対話して見つけていくしかないのです。なので、これから書くことは、あえて一般論レベルに留めておいています。強引に当てはめることだけはしないで下さい。これだけは、最初に主張しておきます。論点は2つです。
- 「生徒との接し方」
- 「親との接し方」
「生徒との接し方」について
家庭教師なので、1授業2時間程度でしょう。慣れるまでは、時間の配分を1時間30分ぐらいは世間話に当てましょう。慣れてきたら授業をしても良いですが、最初から本気で授業をやると、生徒も心を開いてくれません。親にもその旨を必ず伝えましょう。学校に馴染めないということは、話し相手が家族に限定されがちです。よって、最初の方は、世間話ばかりしてあげて、良きお兄さんorお姉さんを目指しましょう。
具体例をご紹介
書ける範囲で書きますが、筆者の受け持った生徒は、中学生の女子で、部活で虐められて登校拒否になった子でした。
どんな子だったか
ジャニーズがとても好きだったので、大半はジャニーズの雑誌やネット記事を開いてお喋りしていました。半年ぐらい、そのような状況でやっと信頼関係を構築できて、授業はそれからでした。
教えた勉強のレベルは
ちなみに授業は、教科書レベルの話に留めました。生徒にはこの学習レベルで留めておくのが良い気がします。決して、「学校に行け」といった旨を話さないようにしましょう。それは生徒が決めることなので。
「親との接し方」について
親御さんも悩んでいます。なので、愚痴はしっかりと聞いてあげましょう。それも仕事です。ですが、「学校に行けば」といった主張は厳禁です。基本的に、親になったことが無い人間が、子育てに口を出すべきではありません。
できるのであれば塾へ通うことを勧めよう
ですが、1つだけ勧めるべき事柄があります。塾の個別指導(出来れば同じ学校の生徒がいないところ)を受講するのを勧めることです。塾には勉強や進学に関する「ノウハウ」や「情報」もあります。そして、全く違う環境ならば、生徒も慣れてくる可能性があります。それだけは、親御さんに伝えてあげましょう。
具体例をご紹介
私の経験談で言えば、生徒が中3になる時期で塾を勧めました。遠く離れた(といっても2駅ぐらい)塾です。それが良かったこともあり、なんとか高校に進学させてあげられました(違う都道府県の高校です)。
現在は
その生徒の現在のことを少しだけお伝えすると、立派に製薬会社で薬剤師として活躍していますよ。今度、ご結婚されるそうです。オフィスが近いこともあり、今でもたまにランチに誘われますが、楽しそうに語られると思わず目元が熱くなってきますね。
まとめ
家庭教師は、学習指導はもちろんですが、「人生のメンター」にもなる可能性があるので、そのことも念頭に置いて、働いてくださいね。
参考リンク
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