授業が面白いかどうか。それは先生の話し方で9割決まります。先生の話し方が上手だと生徒に伝わる内容量が一気にアップします。そして、人気も出ます。ということは、授業中生徒のために一生懸命話したことが報われるようになるということです。生徒のために一生懸命になっても、次回の授業で生徒が何も覚えて無くては頑張った意味がありません。生徒が面白いと食いついてくれる話し方を。つまり、カリスマ講師になるための話し方のポイントを、解説していきます。
目次
話す内容の重要度で抑揚をつける
①話の組み立て方が大事!ずっと淡々と話していてもダメ!
普段友達などと会話する時、会話の順序を気にしていますか?毎回、これを話した後にこれを話そうなどといちいち考えている人はほとんどいないと思います。思いついたことを思いついたときに喋る。友達同士ならこれで全く問題ありません。しかし、先生はこうはいきません。なぜなら、伝えなければいけないことがあるからです。では、どうすればいいか。会話の順序に気をつけてみましょう。
教える前に覚えておきたい「会話の順序」
「餌をまく」→「ズバッと結論」→「理由を説明」→「体験談を交えた具体例」→「ズバッと結論」この順序で話すのです。最大のポイントは2回結論をズバッと言うところにあります。それではまず「餌をまく」から説明していきます。
「餌をまく」
「餌をまく」とは、生徒の興味を引くということです。興味が無いことを話しても生徒は先生の話を聞いてくれません。話の本筋とは少し離れていても、まずはとにかく相手の意識をこちらに向けることが大切です。
「ズバッと結論」
話に入る前に結論を言うことによって話がどこに行くのかを明確になります。何のためにこの話をするのかがわかると生徒はより話を聞こうという姿勢になりますよね。
「理由を説明」
最初に述べた結論になる理由をわかりやすく説明します。
「体験談を交えた具体例」
理由を説明したら体験談を交えた具体例を提示します。なぜなら、雑談を交えることによって伝えたいことに体験談を紐付けし、思い出させるきっかけを作る事ができるからです。また生徒の中で先生の話が「おもしろかった」という記憶にするためにも効果的な方法です。
「ズバッと結論」
最後に話のゴールを生徒と再確認します。結論を二回言うことで、生徒自身の中で「自分はできた」という感覚になり、さらに伝えたいことが生徒の頭に残りやすくなります。
具体的には?
具体例を出してみましょう、今回は三角関数の勉強の大切さを伝えたいとします。
「スマホの位置情報って知ってる?マップにすぐ反映されるから行きたいところまですぐに分かるよね。さぁじゃあここで問題、昔の人はどうやって自分の位置を確認していたでしょうか?」
↓
「実はね、ここで三角関数を使うんだよ!三角関数って大事なんだ!」
↓
「どうやるかというとね、星の位置を使って…」
↓
「これを使うと、○○とか、□□みたいなこともできるようになるんだ…」
↓
「だから、これから頑張って三角関数の勉強をしていこう!」
このように話してみると、生徒はグッと話に引き込まれます。その上で、「よし、三角関数の勉強を頑張ろう!」という気持ちになるのです。淡々と話しているように見えないためにも、この組み立て方を参考に「伝わる授業」をしてみてくださいね。
②ずっと大声を出しても、黒板を叩いても伝わらない!
大声で黒板を叩きながら授業をすれば伝わる、と勘違いしている先生をよく見かけます。そしてそのような先生が「熱血教師」と称える風潮もあります。しかしそれは本当にいい先生でしょうか。
結論からいうと、ずっと大声を出しても、黒板を叩いても生徒にはなにも伝わりません。生徒の興味を引くためには重要なこの方法も、使いすぎてしまうと逆効果です。結局、何が重要なのか生徒には伝わりません。それどころか「うるさい」「こわい」というような印象も与えかねないでしょう。学生時代にそんな先生の授業をビクビクしながら受けていた記憶はありませんか。
メリハリをつけないと、飽きられる
その先生は「怖い先生」という記憶だけになってしまい、その先生が何を話していたかまではほとんど覚えていないと思います。一生懸命話してもこのような記憶しか残らなかったら悲しいですよね。ただ、うるさいだけの先生ではなく、いい先生だというイメージを持たせるためにも、話にメリハリをもたせ、大切なところだけを強調するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?次回は、カリスマ講師に必要な「問いかけ方」をお伝えしていきます。
参考リンク
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