本日は集団授業で教える時の4つのコツについてお話します。集団授業スキルは短期間で上達するわけではなく、ある程度の経験が必要となってきますが、そのベースとなる4つの事柄について書きます。論点は、以下の4つです。
- 生徒達を魅きつける方法とは?
- 結果が出ない生徒に対する接し方とは?
- やる気がない生徒に対する接し方は?
- カリスマ性のある先生の特徴!
目次
生徒を魅きつける方法とは?
個別授業と集団授業で一番違いが現れるのが、生徒の惹きつけ方です。個人授業だと、極論を言ってしまえば、生徒と仲良くなればある程度はうまくいきます。しかし、1対多数の集団授業では、そうはいきません。各自で惹きつけ方は作り上げていく事がベストですが、ここでは、次の授業からでも導入できる、最も即効性のある惹きつけ方を2つお伝えします。
視線誘導
出来るようで、出来ていないのが適切な視線誘導です。やり方は何でも良いです。
例えば、「P20の3行目を見て」「はい、顔上げて黒板見て」「板書を写すの止めて、先生の方見て」等です。これをすると、授業にメリハリが出てきて、生徒も授業に参加しやすくなります。必ず、視線誘導はやりましょう。
ランダムに指名
文字通り、教師側からの問をランダムに当てる事です。ポイントは、下記の通りです。
- 決して順番に当てない(回ってくるであろう事柄しか生徒は取り組まなくなるため)
- 「分からない」って言っても良いと事前に伝えておく
これにより、生徒は「当たるかもしれない」という緊張感を持つため、授業に集中します。
結果が出ない生徒に対する接し方とは?
2通りあります。
やる気がある生徒への対応
まず、やる気がなくて結果が出ていない生徒へは、叱ることも重要です。結果を出すための材料は塾としては揃えているのだから、それを消化しようとしない生徒には、しっかりと発破をかけましょう。
やる気がない生徒の対応方法
次に、頑張っているけれどやる気が出ない生徒について。結果が出ない原因(テストの間違えた問題 等)を徹底的に追求し、弱点克服させるのが王道であり、最も効率が良いです。例えば数学ならば、「計算力がないのか?」「定理、条件を暗記していないのか?」「文書から数式を立てるのが出来ないのか?」等、どのプロセス(HOW)が弱いのかを追求していくことが望まれます。
やる気がない生徒に対する接し方は?
ある意味でこれが一番難しいです。やる気がないといえば、小学生や中学生の生徒が最も当てはまるのではないでしょうか?そこで、小・中学生の集団を担当した時に、筆者が経験した二大言い訳をお伝えしておきます。
言い訳その1
小学生:友達は遊んでいるのに、なんで僕or私だけ勉強するの?→まあ、最もな言い訳ではあるのですが、私が使っていたセリフを記載しておきます。
「●●中学校に合格したいんでしょ?だったら、今は辛いかもしれないけれど、頑張ろうよ。先生も一緒に頑張るからさ!!」
言い訳その2
中学生:部活で疲れて、塾に来てもヘトヘトです。→中学生の大半はこのケースです。これは、本当に疲れているので、あまり酷なことを言うのも可哀想なので、私はいつもこんな感じで返していました。
「それ分かるわ。じゃあ、授業のノートだけでも確り取って、先生が「大切だ」と言ったところは、集中して聞こうか!それで、塾に来ない日に1時間で良いから復習してみてくれ。それさえすれば、何とかなる!」
上記はほんの一例ですので、皆さんなりのソリューションを考え、生徒に伝えてあげましょう。注意点ですが、
- 「結果が出ない生徒に対する接し方とは?」
- 「やる気がない生徒に対する接し方は?」
という問題に直面した際は、絶対に次の2つをしてください。
- 保護者へ連絡をし、塾と家庭の両面からサポートする
- 先輩に相談して、指示を仰ぐ
この2つをしておかないと、いきなり退塾したり、保護者が塾長に直談判したりし兼ねないので、抑えるべきところは確りと抑えましょう。
カリスマ性のある先生の特徴とは?
色々なタイプのカリスマ講師がいますが、共通していることはただ1つです。「当たり前のことを、バカにせず、ちゃんとやる(ABCとか呼ばれていたりします)」
- 授業準備を入念にやる
- 授業の進め方をシュミレーションする
- 過去問研究をやる
- 保護者に定期的に連絡をする
- 生徒と話す
まだまだありますが、ごく当たり前のことを手抜きせずにやってみてください。貴方は必ず、トップレベル講師になれます。
まとめ
今日は、この辺で終わりにしますが、最後にひとつだけお伝えします。講師も人間である以上、教える方法も様々です。「真面目に堅い授業をする先生」、「面白い話をしながら進める先生」、「生徒にイジられている先生」、「やる気がなさそうなキャラの先生」など、その人にあったスタイルが必ずあります。今日の4項目を土台にして、貴方なりのスタイルを会得してくださいね。
参考リンク
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