塾講師のバイトを探していると、求人に「初心者でも丁寧な研修があるので安心」と書かれているところもあれば、研修について書かれていないところもあります。塾講師のバイトの「研修」とは一体どのようなものなのでしょうか。本当に初心者でも研修を受ければ満足に教えられるようになるのでしょうか?塾講師バイトの研修内容や、研修がしっかりした塾の見極め方をご紹介します。
目次
研修はある。しかし、形式を学ぶだけである。
「丁寧な研修があります」という謳い文句、では実際にどのような研修があるのでしょうか。
個別指導
個別指導の場合は、DVD研修と授業見学の形式をとるところが多いようです。
DVD研修でやること
DVD研修では服装やマナー、授業の流れなどについてひととおり解説されたものを見るだけです。
授業見学でやること
親切な個別指導塾では、実際に先輩講師が授業をしているところを見学させてくれることもあります。実際の授業の進め方、生徒との関わり方などを把握する他、どのような教え方をしているか学ぶ絶好のチャンスです。ぼーっと見ているだけではなく、自分が実際に授業をするイメージと重ねて見学するようにしましょう。
集団授業
集団授業の場合はDVD研修と模擬授業をするといった形式をとることが多いようです。
DVD研修は個別も集団も同じ
DVD研修は、個別指導と同様の内容になることがほとんどです。
模擬授業でやること
模擬授業では、字の綺麗さ、書き方と問いかけるタイミングを教わるといった実践的な内容を指導してもらえるチャンスです。
板書を書くコツ
集団授業では教壇の板書の書き方も大切です。字は縦長に書く、後ろの席からでもきちんと見える文字の大きさ、ペンやチョークの色の使い方などが指導される場合もあります。
クレームを受けないためのコツ
個別指導塾のノートの書き方や集団授業での板書は、塾によって決まりがある場合もあるので塾内の統一ルールがないか確認するようにしましょう。この確認をおろそかにすると、「新しく来た○○先生の板書(ノート)はわかりづらい」という生徒からのクレームになりかねません。
声の出し方も魅力的な授業をするコツ
また、集団授業では個別指導とは違い、広い教室で大勢に向かって授業を行います。個別指導ではほとんど気にしなくて良いのですが、声が小さいと「何を言っているか聞こえない」というクレームが出るおそれがあります。後方の席に座っている生徒に聞こえる声かどうか研修で確認してもらうようにしましょう。また、集団授業で一方的に解説をしていても生徒が退屈して眠ってしまうことも。そうならないためにも、どのタイミングで問いかければよいのかなども確認しておきましょう。
「どう教えればいいか、どうすれば成績が上がるか」は教えてもらえません
形式的な研修はありますが、具体的に教え方を教えてもらうのは塾講師のバイトでは難しいと覚悟しておきましょう。つまり、教え方も、生徒の成績の上げ方も、自分なりに試行錯誤して身につけていく必要があります。
先輩へ積極的に聞きに行こう
教え方を教えてもらいたい場合は、「この部分をこういうふうに教えているのですが、○○先生ならどう教えますか?」と他の塾講師に個人的に確認することです。ほかにも、大手フランチャイズ塾では年に数回、地域ごとに塾講師バイト向けの勉強会を行っていることがありますので積極的に出席すると教え方のヒントをゲットできるかもしれません。
もし聞きにくい場合
聞きにくい場合は、手前味噌ですが、当サイトで「指導力アップ」のコンテンツをご用意してありますので、そちらのコンテンツをご覧ください。
見極め方は、応募や面接時に「質問」すること!
「研修」というと、「教え方を教えてもらえる」というイメージを持っていた方が多いのではないでしょうか。しかし、実際の研修は形式的なもので非常にさらっと流れていきます。研修のない塾もありますので、研修の有無やどんな研修があるかは応募や面接の段階で質問するようにしましょう。また、研修を受けたからといって、指導力が格段に上がるわけではありません。日々、指導力が上がるように自分でも努力しましょう。
参考リンク
オススメの塾講師応募サイトはこちら