今回は、指導力をアップするために「押しの指導」と「引きの指導」について詳しく説明していきたいと思います。この言葉は、私が勝手につけたものですから「え?何だこれは?」と思うでしょう。そのため、まずはこの言葉の定義から始めて、この「押し」と「引き」をどう意識して指導していけばいいか説明していきたいと思います。この2つが意識できれば「教えるのが上手い先生」と呼ばれ、どこからでも引っ張りだこになることができるでしょう。
目次
「押し」の指導とは何を指すのでしょうか?
「押し」とは、自分の口で生徒に教えることです。つまり、学校の先生のような教え方を想像して頂ければいいかと思います。先生から生徒に一方的に話をして、意図を伝えることを指します。なぜならば、「◯◯先生の教え方はわかりやすい!」や「◯◯先生のテクニックを使うと、問題がどんどん解けるようになる」からです。
「引き」の指導とは何を指すのでしょうか?
「引き」とは字のごとく、物を引き出すことです。つまり、質問をして「何が分からないのか」を明確にすることです。「あの先生は、私の話をよく聞いてくれる」「あの先生に質問をすれば、分からない原因を深掘りしてくれて、どうすればいいのか解決策をくれる」というように思ってもらえるからです。
なぜ「押し」と「引き」を意識する必要があるの?
それは、どちらか一方だけ行っても、「生徒の不安や問題を解消できないから」です。その理由を次の項目で詳しく説明していきたいと思います。
集団授業では、どのバランスがちょうどいいのか??
結論から言うと、押し:引き=8:2です。集団授業は、教科書やテキストに沿って授業を進めていかなければなりませんよね。そのため、授業が60分であれば、50分ほどは自分の話をしなければなりません。60分間ずっと話している先生がいたらどうでしょうか?話を聞くのに飽きてしまいますよね。
みなさんも教え方の上手かった先生のことを想像してほしいのですが、授業の途中で脱線をして「ここまで大丈夫?」とか「ここ難しいと思うんだけど、質問はない?」というようにこちらの様子を伺ってくれたと思います。よって、その「引き」の時間が授業全体の20%ほど必要ということです。
個別指導では、どのバランスがちょうどいいのか??
結論から言うと、押し:引き=2:8です。集団授業との割合の逆ですね。個別指導は、カリキュラムに沿って教えるのはもちろんのこと、「生徒が分からないこと」を解決することがメインと言えるでしょう。そのため、集団授業の時以上に「会話のキャッチボール」を意識し、「相手がどんどん質問や悩みを話してくれる」という状況が理想です。
たまに、個別指導の講師であるにもかかわらず、集団授業の先生にように一方的に話してしまう講師がいますが、あれはNGです。なぜならば、生徒の質問に対してしっかり答えられていない可能性が高いからです。
まとめ
いかがでしたか?文字ではなかなか伝わりにくいかったかもしれませんが、この2つができれば、全国でもレベルの高い先生になることができます。
参考リンク
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