塾講師バイトに必須な「指導力」を3ステップで解説!

こんにちは、今回は塾講師バイトに必要な「指導力」について詳しく解説していきたいと思います。まずは、前回の復習をしましょう。

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塾講師のバイトをするのには、

  1. 責任感
  2. 指導力
  3. コミュニケーション能力

の3つが必要だと伝えました。その2つ目である「指導力」について深掘りしていきたいと思います。

「指導力」って何?

指導力を聞いて、何をイメージしますか?東進の林先生のようなカリスマ的授業を行う力でしょうか?もちろん、それも指導力だと言えます。

しかし、塾講師に求められる指導力とは、それだけではありません。指導力とは「生徒の不満を解決し、成績を向上させるようにしむける能力」のことです。ここの部分を「3つのステップ」でひも解いていきたいと思います

ステップ1:生徒の不満を引き出す能力

まずはじめに、生徒が「何を困っているか」や「何を解決したいか」を知る必要があります。

具体的に言うと

例えば、個別指導の際に、数学の2次関数の最大・最小の難しい問題を質問してきたとしましょう。一般的な指導力であれば、テキストの解答をもう少し噛み砕いて、やさしく説明してあげれば満足するでしょう。しかし、これだけでは不十分なのです。

コツは「もっと深掘り」をする

「本当に2次関数の難しい問題だけでつまづいているのか」→「途中の基礎的な部分が抜けているんじゃないか」→「実は、基礎が身についていないのではないか」というように、表面的な不満だけではなく、不満の種である「本質的な悩み」を見つけ出す力が必要です。

本質的な悩みを見つけるための2つの力

そのためには、下記の2つが必要です。

  • 話を聞く力
  • 話を引き出す力

「話を聞く力」とは

まずは、生徒の困っていることを否定せずに素直に受け入れる。話をふんふんを聞き、共感する。そうすることで、生徒はこちらを少しずつ信用してくれます。自分のことを「わかってくれている」と認識します。

「話を引き出す力」とは

その次に、深掘りしていく質問をぶつけます。先ほどの例で言えば、「なるほど、この最大・最小でつまづいたんだね。この問題を解くためには、1つ手前の段階として2次関数のグラフを作図できる必要があるんだ。それはできるかな?」というように、地面の奥深くに埋まっている悩みの種に向かって、スコップでどんどん土をほり返していくイメージです。この2つを行うことによって、「本質的な悩みが何か」を認識できるようになります。

ステップ2:生徒の不満に対して適切なアドバイスを送る

本質的な悩みさえ、分かればあとは簡単です。その悩みを解決できるアドバイスを送るだけです。ただし、注意しなければならないのは、小さいステップにして1つずつアドバイスを送ること。1つのステップをクリアするまで見守ることです。

やってはいけない具体例

先ほどの例で言えば、2次関数のグラフが書けないことが分かりました。ここでやってはいけないのが、「では、グラフを書いてみよう。じゃあ、グラフ書いて」のように丸投げをしてみたり、「XとY軸を引いて、Xの定義域を出して下さい。それができたら、2次関数を書いて、最大・最小がどこになるか教えてくれるかな?あ、最大と最小には、印をつけてね」というように、次にとるべき行動を一気に伝えすぎてはいけません。

見習うべき具体例

正しくは

「それでは、まずは、XとY軸を引いて2次関数を書いてみよう」

「わかりました」

「次に、Xの定義域を書いてみよう」

「はい」

「それができたら、最大がどこになるか印をつけてみよう」

「できました」

「では、反対に最小がどこになるか印をつけてみよう」

「こことここかなあ」

「よし、グラフは書けるようになったね」

というように、やってほしいアクションを1つだけに絞って、お互いにコミュニケーションをとりながらアドバイスしましょう。

ステップ3「自力でできるようになる」までチェックする力

塾講師によくありがちなのが、ステップ2までで満足してしまい、指導時間や塾に来ている時は「短期的にできるようになっただけ」という状態です。その結果、学校のテストや模試では成績が残せないという状況があります。原因は、「じゃあ、今日やったことはしっかり復習しておいてね」というように復習を丸投げにしていることです。

誰しが怠け者である

95%の生徒は、自発的に復習をおこないません怠け者だからです。これは人間だから仕方ないことです。

そのため、1回目の復習は目の前でさせる必要があります。具体的には、「じゃあ、今教えたことを、1人だけでやってみせてもらっていいかな?」というように、生徒を無理やり自立させることです。この段階で、もう1度つまづいてしまった場合、できなかったことを否定するのではなく、辛抱強く、もう1度生徒が自分でできるようになるまで見守ってあげなければなりません。復習のコツについてはこちらの記事に詳しくまとめてあります。

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まとめ

いかがだったでしょうか?最後にもう一度、まとめます。塾講師に必要な指導力とは、「カリスマ的な授業をする力」ではなく、「忍耐強く、生徒が自立するまでサポートしてあげる能力」のことだと言えます。もし、あなたが今まで考えていた「指導力」とは違ったことをわかってもらえたらいいなと思います。

参考リンク

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