学習塾バイトのリアルな口コミと体験談「正社員編」

今回も「リアルな口コミ」シリーズをご紹介していきます。実際に学習塾でバイトとして働いている大学生を中心にアンケートをとり、働いている現場の様子を具体的に感じていただけるようなコンテンツとなっています。最後までチェックしてくださいね。

正社員経験者の口コミ

今回紹介するのは、都内の大学と高校受験の学習塾に勤務して10年目の米川さんです。それでは、早速プロフィールから見ていきましょう。

米川さんのプロフィール

  • 都内の学習塾に勤めてから10年目の男性
  • 理系
  • 都内有名私立大学
  • 教員免許所持
  • 学生時代に集団授業と個別指導塾でバイトを経験あり
  • 小学生〜高校生まで全学年を担当した経験あり
  • 担当教科は「国語」「英語」「数学」「物理」「化学」「生物」「小論文」

彼はこのシリーズで初めて「正社員」です。プロフィールを見てもらえれば分かると思うのですが、教育業界に長年携わっていたプロフェッショナルです。

①どんな時にやりがいを感じますか?

大学受験で合格した生徒が、大学進学後に予備校に帰ってきて成長を感じられた時。

回答に対するコメント

「合格させる」ことは当たり前で、その先にある人としての成長につながるような指導方針をとっている方です。私もこの方の指導方法をマネしている部分があります。詳しい指導方法については別の記事でまとめていきたいと思います。

②塾側にどんなところに不満を感じていますか?

長年、同じ学年を担当していると正直飽きてくる。塾側が自分のやり方で指導することを許してくれないので、ルーティンワークになってしまう。

回答に対するコメント

ルーティーンワーク」になってしまうことは、長年働くにあたって「やりがい」を感じられなくなってしまう原因の1つです。塾講師として正社員となると大きく2パターンに別れて行きます。

  • 有名講師として「勉強を教えるプロ」となっていく
  • 塾の運営者として、教室の運営を任される

の2パターンになります。キャリアプランとして「どのような働き方」をしていきたいのか、「フレキシブルにキャリアを転換できるのか」を見据えて、仕事を選択していかないといけませんね。

③生徒と接していて、悔しかったり、もどかしく感じた経験はありますか?

受験を自分のことだと考えず、すぐ人のせいにして逃げようとしている生徒に成長を促しても保護者が邪魔になって何も伝えられなかったこと。

回答に対するコメント

「相手のため」にスパルタな指導をしているのにも関わらず、過保護な保護者がそれを可哀想だとストップさせてしまうパターンですね。塾講師の難しい問題として顧客が1方向ではないことです。例えば、お菓子の会社であれば「お菓子を買う人」として1方向に対してサービスを提供することを考えます。しかし、塾は「生徒」と「保護者」という2つの方向を向いてサービスを提供しなければなりません。この「塾講師のジレンマ」は別の記事でまとめていきたいと思います。

④入る前と入った後で、ギャップを感じる場面はありましたか?

生徒が受験を頑張りたいと思って入塾しているケースより、親に無理矢理通わされているケースの方が多い。

回答に対するコメント

これはどこの学習塾でも見られる傾向なのですが、圧倒的に

  • 自発的な生徒<受動的な生徒

という比率になります。そのため、貪欲に勉強したいと思っている生徒は少ないです。学年が上がっていくにつれて、受験に疲れてきたためか、どんどん先生頼りや親頼りになっていきます。そのような受動的な生徒のモチベーションを上げるための指導方法を別の記事でまとめていきたいと思います。

⑤自分が成長した点はありますか?

生徒一人一人に合わせて指導することの大切さを再認識し、その指導法をいかに一般化させるかということに対し新しいサービス像を考えられた。

回答に対するコメント

「正社員」がゆえに、マクロ的な視点で業務をこなしていることが分かりますね。一般化させること、つまり、いかに自分の指導方法を「マニュアルに落とし込んでいくか」を考えて働いているわけですね。正社員となると、このような視点が必要になります。

⑥サービス残業をしたことがありますか?また、何をしましたか?

チラシ配り、清掃、プリント作成

回答に対するコメント

チラシ配りとは、駅前や受験会場、模試の会場でチラシを配っているアレです。実はチラシ配りの業務は、正社員はサービス残業として働いていて、塾講師のバイトには時給を支払われているという構造があるのです。

⑦(他の塾を経験した人だけ)今の職場と前回の職場とのギャップは何ですか?

合格率

回答に対するコメント

この方は、塾生が志望校に合格する確率が80%を超えている塾で勤務されています。正直、教育業界では異常な数字です。実は、一般的な学習塾の合格率は非常に低いのです。こちらも「塾講師のジレンマ」のコーナーでご紹介していきたいと思います。

⑧(他のバイトの経験がある人だけ)他のバイトとどんな点で違いを感じますか?

顧客との距離感が圧倒的に近い。顧客のプライベートに入って仕事をすることもあるが、入りすぎてもいけない。

回答に対するコメント

塾講師と生徒の距離感が近すぎてトラブルになってしまうケースはよくあります。教室外で会っていたり、食事を一緒に食べたりするために連絡先を交換したりしてしまうパターンです。トラブルに巻き込まれないためにも、仕事とプライベートをきっちり分ける心がけが必須です。

まとめ

いかがでしたか?次回からもリアリティが伝わるコンテンツを紹介していきますので、よろしくお願いします。

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